今日の英語は「動名詞」です。第五回の「不定詞」と併せて学習するとより明確に理解できるかと思います。
しばしば、"不定詞 = 動名詞"と解されますが、必ずしも正しくありません。まずは下記の例を見てみましょう。
ex) This car needs to be fixed.
もし、「不定詞 = 動名詞」ならば、"This car needs being fixed." となるはず。ところが正しくは、"This car needs fixing." となり、「この車は、修理される必要がある。(修理が必要だ)」となるのです。この様に、主語が無生物であり、主語が「~される」時に、動名詞を用います。この用法に使われる動詞としては、"need ~ing"、"want ~ing"、"deserve ~ing" (~する(される)価値がある」等が挙げられます。
☆ 目的語に動名詞をとり不定詞をとらない動詞
mind ~ing「~することを気にする」以下同様「~することを…」 enjoy「楽しむ」give up「あきらめる」avoid「避ける」finish「終える」escape「逃れる」postpone「延期する」stop「やめる」deny「否定する」admit「認める」miss「免れる」他にも practice, put off, consider, excuseなど
☆ 目的語に不定詞をとり動名詞をとらない動詞
wish to~「~したい」以下同様「~することを…」desire「望む」decide「決定する」determine「決心する」agree「同意する」offer「申し出る」expect「期待する」pretend「ふりをする」refuse「拒否する」promise「約束する」resolve「決心する」hope「望む」learn「学ぶ」mean「つもりである」seek「しようと努める」など
☆ 動名詞と不定詞で意味が異なる動詞
remember ~ing「~したことを覚えている」⇔remember to~「~することを覚えておく」(忘れずに~する)
動名詞は「すでにしたこと」を表します。⇔不定詞は「これからのこと」を表します。
紛らわしいので、~ing 「~したこと」を、まずしっかり覚えましょう。
forget ~ing「~したことを忘れる」forget to~「~することを忘れる」try ~ing「試しに~してみる」try to~「~しようとする(努力する)」regret ~ing「~したことを後悔する」regret to~「残念ながら~する」ただし、I regret being unable to go.「行けなくて残念です」のように、現在のことを指すこともできます。そこで、過去であることをはっきりさせるために、regret having p.p.にすることもあります。"having P.P." を「完了動名詞」とよばれます。
☆ to~ing になり不定詞とよく勘違いされる表現
look forward to ~ing「~するのを楽しみに待つ」be used to ~ing「~するのに慣れている」be accustomed to ~ing「~するのに慣れている」object to ~ing「~するのに反対する」What do you say to ~ing?「~するのはどうですか」with a view to ~ing「~する目的で」devote oneself to ~ing「~することに専念する」when it comes to ~ing「~するということになると」in addition to ~ing「~することに加えて」など
☆ 動名詞を用いたイディオム
We can't know what may happen. = There is no knowing what may happen. 「何が起きるかわからない」
There is no ~ing. = It is impossible to~.「~できない」
動名詞を用いたイディオムを覚えましょう。
There is no ~ing.「~することはできない」It is no use ~ing「~してもむだだ」、feel like ~ing「~したい気分だ」on ~ing「~するとすぐに」in ~ing「~するときには」、cannot help ~ing「~せずにはいられない」never ~ without …ing「~すると必ず…」、be worth ~ing「~する価値がある」of one's own ~ing「自分で~した」など
覚えることが多いけど、がんばってね~