<分詞構文>続き...
☆ 後置
前回の「今日の英語-第一回」で動詞にingを付けることにより、まるで形容詞の様に真後ろに置かれた名詞を修飾できる形容詞的用法な分詞構文を説明しました。今回は前回の"前置分詞"の用法に対して"後置分詞"の用法を説明したいと思います。この"後置分詞"(自称)を理解するには、やはり「基本」が大事! まずは、以下の英文を見てみましょう。
例1) She is pretty. 彼女はかわいい。
これは、S(主語,She)+V(動詞,is)+C(補語,pretty)の構文ですね。この"pretty"ですが、ご存じのように「かわいい~」という意味の「形容詞」です。"a pretty baby, (一人の)かわいい赤ちゃん"←直後の名詞を修飾している。この形容詞を文中に放り込んだら、補語という役割を持ったのです。即ち、She is ~.にprettyを放り込んだらShe is pretty.となり彼女はかわいい。という文ができます。"pretty"が補語であるかどうかを見極める方法として以下の3点を確認すればOKです。1. 補語により修飾するものとされるもの同士が"="の関係にあるか。2. それらの間にbe動詞を入れ文章として成り立つか。(例題は既にbe動詞が使われているのでOK。) 3. 補語になれるのは形容詞、名詞、動詞である。これら3つの条件に合っていれば、それは補語と理解して良いかと思います。この例文ではSheとprettyが修飾関係にあるので、"pretty"は"She"即ち主語を補語しています。これを「主格補語」と呼びます。では次の例題を見てみましょう。
例2) I want the book back. その本を返してほしい。
これは、S(主語,I)+V(動詞,want)+O(目的語,the book)+C(補語,back)という構文です。この"back"は名詞でもありますが、ここでの扱いは"back-yard,裏庭"の様に形容詞です。さあ、形容詞である"back"が補語かどうか例の3つの法則に照らし合わせてみましょう。修飾されるもの同士は、the bookとbackですね。「返すのはthe bookその本」「その本は返されるべきもの」"="の関係としてOK。二つ目の法則としてThe book is back.その本は返ってくる。文型として成り立つのでOK。最後に"back"は形容詞なのでOK。つまり"back"は"the book"を修飾する補語であると言えます。"the book"は「私はその本を~」の様に訳すことができ、"the book"には「を」が付きますので目的語と判断できます。(「~を」や「~に」が付けば目的語と判断して良い。)その目的語を補語しているので"back"を「目的格補語」と呼びます。ここまでOKでしょうか? もう一息です。さあ、本題の後置形分詞構文に入りましょう。
例3) 動詞の"sleep,眠る"を使い、I saw a baby sleeping on the bed. 私は、(一人の)赤ちゃんがベッドで寝ているのを見た。
前述の形容詞"back"と同じように動詞である"sleep"に"ing"を付け"I saw a baby on the bed."という文に放り込みました。すると"back"と同じように"sleeping"は後置形分詞として"a baby"を修飾する「補語」となりました。即ち、この文はS+V+O+C文型と言えます。また、"a surprised party"や"I had my car fixed."の様に動詞を過去分詞形を使ってもS+V+O+Cの構文を作ることが出来ます。あ~くたびれた!今日はここまでとします。じゃね(@^^)/~~~